筋肉と筋(すじ)について

【筋トレってなんぞや】

このページをご覧になっている皆さんは、もちろん筋トレや身体を鍛えることに興味のある方だと思います。

さて、突然ですが質問です。

「筋トレ」って何をトレーニングすることなんでしょうか?!


「筋トレ」とは、筋肉だけのトレーニングではなく、どれだけ力を発揮できるかを指す「筋力」をトレーニングすることを指します。


そしてこの筋トレ、筋肉と同時に筋(すじ)を鍛えると、柔軟性を持った身体づくりに繋がり、発揮できるパフォーマンスがさらに向上すると言われているんです。


筋トレは普段からよく聞きますし、筋肉の鍛え方はイメージがつくけれど、筋(すじ)ってどう鍛えればいいんだろう?というところから、

今回は、筋肉と筋(すじ)の違いと、鍛え方の違い等について考えていきたいと思います。


【筋肉と筋(すじ)の違い】

まず、筋肉と筋(すじ)の物質的な違いです。

実は、医学辞典で調べると筋(きん)は出てきても筋(すじ)という言葉は見当たらず、筋(すじ)というのは東洋医学中国武術太極拳でよく用いられる言葉です。


筋肉とは、小さい筋繊維が束になったもので伸縮性があり、収縮することによって関節を動かし、力を発揮します。

筋(すじ)とは、身体の内部で関節や筋肉を骨に結びつけ繋いでいるもの(つなぎ目の部分)を指し、「腱」と呼ばれています。ふくらはぎのヒラメ筋とかかとの骨をつなぐアキレス腱が一番分かりやすいかと思います。

伸縮性はあまりなく身体の構造を安定させるためのもので、こちらは逆に伸ばすことによってパワーを発揮します。


この筋(すじ)の部分=身体のつなぎ目を強化すると、身体の部分と部分を連動させてより大きなパワーを発揮する事ができるので、筋肉ムキムキじゃない老師が若者を倒せたりするんです。


【筋(すじ)の鍛え方】

筋(すじ)を鍛えるということは、「適度に柔らかくする」「柔軟性を持たせる」という事です。(この柔軟性の有無が老化具合と言われています。)


では、どうやって柔らかくしていくかと言うと、陰ヨガのように筋肉の緊張をゆるめた状態で一つのポーズをキープしながら、じっくりと身体の奥深くをほぐしていくような運動がおすすめです。


ポイントは、次の3つです。

・ゆっくりした動き

・まず表面の筋肉をゆるめて、筋(すじ)をゆるめていく順番

・深い呼吸をしながら身体を動かす(リラックスと集中力アップ)


【まとめ】

筋肉のトレーニングに加えて、このような筋(すじ)のトレーニングも併せてやる事で、より発揮できるパフォーマンスを上げることにつながり、筋トレの効果を体感できるようになっていきます。

さらには、普段伸ばさない硬めの部分をじっくり時間かけてほぐしていると、トレーニングやスポーツ時のけがの予防や軽減にもつながります。


筋肉のトレーニング方法についてはまた別途書いていきますが、いいパフォーマンスを長く続けていくためにも、筋(すじ)を鍛える大切さも知って楽しく鍛えていただければと思います。