筋肉といい話♩♩

みなさん理想のカラダってありますよね?

そのために筋トレを行なっている方の中には、筋肉をつける方法はたくさん知っていても筋トレをすれば、どのようないい事があるのか意外と知らない方が多いのではないのでしょうか。筋トレすることには沢山メリットがありますよ。アカデミックな観点からおさらいしていきましょう。


基礎代謝がアップする】

筋肉1kg当たりのエネルギー消費量は約20キロカロリーと言われてます。たとえ一日中一歩も外に出ず、家でゴロゴロしていてもです。これは、骨格筋に流れ込む動脈血の酸素濃度と静脈血の酸素濃度から導き出された数値です。前者から後者を差し引いた分の酸素が筋肉で代謝されていて、その酸素量をエネルギー代謝量に換算した計算です。


【一般成人男性は480キロカロリー】

一般の成人男性に例えてみるとどうでしょうか。

筋肉の量は体重のおよそ40%です。体重60kgの成人男子の場合なら、筋肉量は24kgです。計算上では、480キロカロリーくらいのエネルギーを代謝する計算になります。


【筋肥大で最大150キロカロリーも】

ところが、筋トレをした後は驚きの変化があります。筋肉を太く重くした後で基礎代謝を測定すると、なぜかその代謝量が変動します。肥大後も変わらず20キロカロリーという場合もありますが、最大で150キロカロリー程度にアップすることもあるようです。現在のところ、筋肥大することで1日当たりのエネルギー消費は50キロカロリーくらいにアップするのではないか、という見解に落ち着いています。つまり筋肉量24kgで最大150キロカロリー増えたとして630キロカロリーに代謝がアップできます。


【自律神経が代謝のアップに】

筋肥大することによって、どうして代謝量がアップするのかは、詳しくは分かってないようです。ただ、この場合の筋肉のエネルギー代謝は、収縮することで消費されるエネルギーではなく、熱を作り出すことによるエネルギー代謝です。

 筋肉が熱を作り出す際に、大きな影響を及ぼしてるのは自律神経です。交感神経が活性化すると、筋肉の熱産生の効率がアップすることが分かってます。


【交感神経と副交感神経のリズム】

一方で筋トレによって交感神経と副交感神経のリズムにメリハリがつくということは明らかな事実です。肥満の人は交感神経と副交感神経、どちらの活性も弱いです。熱生産レベルも低くて基礎代謝量も少ないです。ところが一定期間、運動をさせると自律神経のリズムが整ってきます。有酸素運動でもそうした効果は狙えますが、強度が弱い分、時間がかかります。その点、効率がいいのは筋トレです。ふたつの事実を照らし合わせると、筋トレで自律神経が活性化し、その結果、熱生産エネルギーがアップするということになります。


【まとめ】

つまり筋トレによって、一日当たりのエネルギー消費が増え、自律神経のリズムが整います。それにより、安静時代代謝が上がり、痩せやすくなり、一日の生体リズムにもメリハリがついていきます。これだけでも筋トレっていいですよね。