〜筋肉フェチのつぶやき〜フィギュアスケート選手の体がなぜ細いのか考察してみた
平昌オリンピックは盛り上がりましたね。
時差が少ないので明るいうちに生放送が観れるのがありがたかったです。
私の職場では年中TVがついているため社員全員で応援していました。
仕事よりもオリンピック!素敵な職場ですね。
スピードスケートもカーリングも良かったけれど、なんといってもフィギュアスケートです。
羽生選手、宇野選手、メダルおめでとうございます!
女子のメダル争いは固唾を飲みました。誰がメダルを取ってもおかしくない高レベルの最終グループ。
金メダルのザギトワ選手は圧巻の演技でした。
安定感のある動きはもちろんですが、感情の込められた表現に見入ってしまいました。最後にジャンプを持ってくる攻めの構成にメンタル強さが伺えます。15歳なのにすごい。
羽生選手の気迫溢れた一つ一つの動作に「魂が込められる、とはこういうことか」と心奪われました。
2017年11月のNHK杯で右足首を負傷し、12月の全日本選手権を欠場しています。
そこからの快進撃は漫画の主人公のようなカリスマ性を感じます。
「壁があるのはありがたい」
と話す羽生選手だからこそ手に入れた金メダルなんだと思います。感動しました。
◆フィギュアスケートの動き
華やかに見えるフィギュアスケートですが常人では簡単にできないような運動を行っています。
不安定な氷上でピタリと立つ、スピードをコントロールしながら滑る、ジャンプして回転する、片足で着地を決める、全力のスピン…
私は「ピタリと立つ」だけでも危ういです。
それだけでも体幹が鍛えられていることがわかります。
では何故あれだけ細身でいられるのでしょうか。
負荷のかかる動作には筋力が必要なはずです。激しい運動を支えるのならばもっとムキムキマッチョでもいいのでは?
細い体で負荷の高い運動ができる理由を考察してみました。
◆フィギュアスケート選手に必要な筋肉
全身を動かすスポーツですが、特にこれらの筋肉が大切ではないかと思います。
・大腿部、臀部
膝を曲げた低い姿勢、ジャンプの踏切で特に力を発揮します。
人体でも大きな筋肉で爆発的な力を発揮することができます。
・体幹
バランスをとる、空中動作・スピンで軸をつくるなど、演技全ての支えになる部位です。
不安定な氷上では体幹部の強さは必須です。
フィギュアスケートの選手は細身でありながらも太ももが意外としっかりしていたり、腹筋が綺麗に割れていたりします。
細身=筋肉がない、わけではないんですね。
【体が細いメリット】
体が軽いためジャンプ動作がしやすいです。
高く飛べるだけでなく着地の際に関節への負担が軽減され怪我を予防します。
また、脂肪よりも筋肉の方が重いため必要以上の筋肉をつけるのは体が重くなる原因になります。
だからムキムキマッチョではないんですね。
【体が細くて力が出るの?】
筋力は筋断面積に比例します。
つまり筋肉が大きいほど力は大きくなります。
体が細いということは筋肉量が少なく力が弱いように思うかもしれません。
先述の羽生選手ですが、なんと体脂肪率3%!
ネットで検索すると見事に割れた腹筋を拝めることができるのでどうぞ見てみてください。
一般男性の平均的な体脂肪率は16%前後と言われています。
同じ体型の一般人と比べたら圧倒的に筋肉量は多いんです。
また、筋肉量を抑えつつも運動を耐え抜くために「体の扱いの上手さ」がポイントだと考えました。
「こう動かしたい」と思ったイメージと実際の動きの誤差が少ないということが「体の扱いの上手さ」です。
つまりジャンプ動作を例にすると
「この角度で踏み込んで、このタイミングでこの向きに腕を振って勢いを付けて...」という動作がイメージ通りに行えるんです。
踏み切る角度や腕の勢いが全てタイミングよく行われることで、筋力だけでジャンプする以上に高く飛ぶことができるのではないかと考えました。
ダンスやバレエを練習に取り入れている選手が多いようですので、日頃から鏡を見て自分の動作のチェックする習慣があるんですね。
頭のイメージと実際の動作を一致させる練習ができてることになります。
余談ですが、この運動理論は武井壮さんも話しています。
「頭でああしようこうしようと思ったことを、ああしようこうしようとするのがスポーツなんですよ」
https://miyearnzzlabo.com/archives/18055
【まとめ】
あの細い体はフィギュアスケートというスポーツの特性を存分に生かすため、または体を自由に動かすための努力の結晶と言えます。
最高に感動したオリンピック。
数分の演技には何年もの努力が詰まっています。
人を魅了してやまないのは内なる熱い意思が伝わってくるからでしょう。
感動をありがとうございました!
4年後を楽しみにしてます。